知恩院を訪ねてみる。

一澤帆布知恩院のすぐ近くです。今日は知恩院へ行くことにします。じつは京都は何度も来てるくせに、知恩院へは訪れたことがなかったので(;´∀`)あ、そうそう。今日もチャリです。但し、今日は京都駅近くのオリックスレンタカーで借りたママチャリですが*1
総本山知恩院は浄土宗の開祖法然上人*2が説かれた念仏の根本道場です。東京ドームくらいある敷地には、庭園や霊廟、本堂などが混在しており、一種の『浄土宗の殿堂』です(*´∀`)
知恩院でまず最初に驚かされるのが、日本最大の木造建築で重要文化財である「三門」です。
どデカイ〓(’-’ノ)ノ
全高約25mの巨大な門で、写真の石段を登る2人の観光客と対比すると、その大きさが分かります。この門の上部には、徳川家から三門御造営奉行の命を受けた五味金右衛門とその妻の棺が安置されているそうです。建造予算を大幅にオーバーしてしまった夫婦は、三門の完成と同時に自刃したのだそうです。なにも死ななくても…(;つД`)
ところで、棺の上に置かれている夫婦それぞれの木像。見ると奥さんの(木像が)座っている座布団の方が、旦那さんのに比べて薄い。細かい事だけど、ちょっと気になる。
三門を抜けると、そこからは男坂*3と呼ばれる急な石段が続きます。この石段をえっちらおっちら登れば、やっと本堂「御影堂」に到着です。
黄昏れる外国人と国宝☆
御影堂はいいですねぇ。はじめて行きましたけど、その大きさや釘隠しなどに見られる建築技術の高さ。すっかり角が丸くなってしまった本堂の木階段や手すりなどを見ていると、360年の歴史の深さに感動(*´▽`*)〜*
本堂内では、ちょうど法要が行われていており。浄土宗の念仏があまりに心地よくって、図らずとも30分ほど正座。すっかりシビれました( ;∀;) はっ!これも罠!?(違うって^^;)
その後は、400円の拝観料を払って、方丈殿を見学。有名な「鴬張りの廊下」や狩野信政が杉戸に描いた「三方正面の猫」*4、描かれた雀があまりに良い出来映えだったので、命を得て襖から飛び去ったという「抜け雀」*5などなど。とっても楽しかったですヽ( ´▽`)ノ
いろいろ発見もありましたし。たとえば、英語では「二十五菩薩=25 Bodhisattvas」だとか。死者の魂を極楽へと運ぶ「来迎雲=the fast-flying clouds」だって事とか(笑)ファーストフライングって…特急雲!みたいなイメージがして面白いです!〓(゜∀゜)

*1:一日1000円でっす☆

*2:法然上人(1133-1212)は浄土宗の開祖とされている人です。「南無阿弥陀仏」と一心に念仏を唱えれば必ず救われるということを庶民に広めた偉いお坊様です。

*3:かえりに隣りの「女坂」を降りてみたらすごく緩やかだった!最初からこっちにしとけば…

*4:杉戸に狩野信政の筆で描かれた猫の絵で、どこから見ても見る人の方を正面からにらんでいるように見えます。

*5:襖には6羽の雀が抜け出た「痕」だけが残っています!