イギリス人は規律が嫌い?

本屋さんで、さかんに宣伝されていたイギリスの魔法ファンタジー小説です。表紙が格好よかったので図書館で借りて読みました。

バーティミアス-サマルカンドの秘宝
ジョナサン・ストラウド 金原 瑞人 松山 美保

みつる的評価 
全員が悪人の児童ファンタジー
辻褄が合わない
…オイオイ(;´3`)ノ

Amazonで見ちゃう
  by G-Tools

ナサニエル少年という魔術師の卵が、恥をかかされた復讐にと、政府の偉い魔術師の所有するアミュレット(魔法のお守り)を盗むが、それは実はたいしたお宝だった!とうストーリー。
これは今まで読んだ魔法ファンタジーのなかで群を抜いて駄作でした!ガックシ(;´Д`)
物語のリアリティもさることながら、キャラクターへまったく共感できないという、読者が物語に惹き込まれることを許さない斬新すぎる作風には驚き!
『ハリポタ』も、主人公のハリーはかなり「ルール無用の結果オーライ」小説ですが。それでも基本的には良い子ですし、展開の早さや世界観は魅力的です。
しかし、この作品は違いますよぉ。なんせ主要な登場人物がみんな「悪者」ですから〓(゜Д゜|||)

  • 主人公。自分を偉いと思ってる少年。秀才だが薄情で不遜。悪い事はすべて他人のせいにする。
  • 主人公の召喚した悪魔。優秀で知的で、果てしなく意地悪。
  • 主人公の師匠。利己的で卑怯で見栄っ張りで、でも実力は弟子以下(笑)
  • ラブレース。偉い魔術師。物語のラスボス。いつも余裕がなくて素敵な悪役じゃない。

さぁ、あなたらな誰を応援しますか?僕なら全員共倒れを期待するメンツです(笑)
ちなみに唯一の善人である師匠の奥さんは、主人公の不注意で焼き殺されます。それでも主人公は「自分は悪くない。悪いのは実力のない師匠とラブレースだ!」と言って復讐に燃えるのです。
しかも、命の恩人に対しても「寒い。火だ」ですからね。え?アリガトウとかないの?〓(’-’ノ)ノ
いつか改心するだろう。そう思って、なんとか読み進んだのですが。結局、改心せず生意気で礼儀を知らないガキのまま物語は終了Σ(゜ロ゜ノ)ノ
果たして、これを児童文学として子供に読ませて良いものなのか…。かなり疑問を残した作品でありました。


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