1935年という時代。

またもポアロ。今回は、1人の乗客を乗せたロンドン発パリ行きの旅客機のなかで一人の老女が毒殺された。しかも、どうやら凶器は吹き矢らしい。乗客の目がある機内で、誰が?どうやって?70年前の航空機を舞台に描かれた空中密室トリック★

雲をつかむ死
アガサ・クリスティー 加島 祥造

みちる的評価
解説が面白い

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トリックはいまいち納得できませんでしたけど、1935年当時のヨーロッパの航空事情が思いのほか発展してるのは驚きでした。詳しくは、本書の解説に載ってるのですが。
飛行機が第一次大戦偵察機として登場したのは知ってましたが、1919年にはロンドン−パリ間を往復する少人数を乗せた旅客機が本格運営されていたというのだから、驚かずにはいられません��(’-’ノ)ノ
正直、人類が空の旅をするのは、もっとあとの時代だと思ってました。本書の舞台である1935年時点では、21人を収容する「大型旅客機」は珍しかったそうですが。それでも米ダグラス社製のDC-3などは、21人乗りを実現していたそうです。人類の叡智に感動した一冊でした(*´∀`)


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