台風は過ぎ去ってはいなかった…

強風すさまじい台風16号から一夜明けて2004年8月の最終日。空は高く晴れ渡っている。そんな日に事件は起こったらしい。

=======================================

結論から述べてしまえば、事件と言うのは他でもない。母の知人が「オレオレ詐欺」に引っかかったのだ!しかも被害金額189万4500円也*1(((;゜Д゜)))ガクガクブルブル
被害者は僕の母の学生時代からの友人で、その息子とも面識がある。友人をKNOBおばさん、その息子をT君としよう。ことの推移はこういう事だ。

今日はやくKNOBおばさんのもとへ一本の電話があった。電話口の男は自らの所属を渋谷警察署の[交通安全課]と名乗り、息子T君がBMW接触事故を起こしたと言う。
この電話。この時点でかなり怪しい。警察の部署で[交通課]と[生活安全課]は聞いたことがあるけど[交通安全課]なんて聞いたことがない*2。普通の精神状態であればすぐに気付くような事だけど、イキナリ警察(を名乗る男)から息子が事故を起こしたと言われたのだ。焦るなと言うのが無理なお話である。

しかも運の悪いことにT君は痴漢の容疑で先日、実際に警察のお世話になっている前歴がある。まぁ、その事件は結局やったやらないで両者の主張は平行線をたどり、「もうしません」という内容の念書を書くことで被害者(だと主張している女性)も訴えを取り下げたのだけれども…(-_-;)
そんな事もあったから、KNOBおばさんとしては冷静にはいられなかったわけで。


電話口の男が言うには、T君は道玄坂BMW*3接触。被害者は弁護士で、おまけに助手席には妊婦が乗っていたという。幸い母子ともに無事であったが、T君がそのまま逃げようとしたために現在拘留中で携帯には出れないと言う!

オレオレ詐欺」対処法その〓【まずは本人に確認の電話を入れるべし!】を見事に封じてきたのだ。はなはだ不謹慎だけれども、緻密なストーリーと被害者(=カモ)を誘導する伏線の張り方は見事としか言いようがない(x_x;)


さらに自称警察の男は言う。「被害者の方も車の修理代さえ払ってもらえれば示談ですませると言っています」
つぎに被害者(自称弁護士)が電話口に出る。「妻に怪我もありませんでしたし。こちらとしては修理費さえ頂ければ訴える気はありません」
そして電話は自称修理屋に変わる。「締めて189万4500円になりますね」

をいをい。なんで修理屋が警察にいるの。しかも、もう見積もり出てるし(-_-#)
結局はこの3人が3人とも詐欺師なわけだけれども。でも詐欺師の術中に陥ったKNOBおばさんにはもう、疑問という名の安全装置すら残されてはいないのだ。そのあとは流れるように振込先の事やら今後のT君の扱いなどと話が進み。当然の流れとして189万4500円の大金は闇へと消えたのである(;_;)

==============================================

今回なんでこんな事件が起きてしまったのか。その発生に言及するなら、それはやっぱりT君が以前からサラ金に手を染めていたのが原因だと言わざるを得ない。T君のサラ金記録は名簿業者をめぐりめぐって、今回の詐欺団の手に渡ったのだと思う。サラ金の恐怖は返済の嵐が過ぎ去ったあとにも続くという事でしょう。

■まとめ■
良い子のみんなもサラ金と電話詐欺には注意しようね(b^ー゜)〜*

*1:この細かい数字がまたリアル(((;゜Д゜)))

*2:そして実際にない。

*3:しかもご丁寧に670万の525i Touringと車種まで言ってきた。こ、細かい…。