「飽きる」から「飽きない」のお話。

今日11月6日は、高名なトーマス・エジソンが蓄音機「フォノグラフ」を発明した日です。見たこともない奇妙な箱から流れる童謡「メーリーさんの羊」を聞いた人々が、彼を『メンローパークの魔法使い』*1と呼んで恐れたという逸話はあまりにも有名ですが。
じつは、フランスでは蓄音機の発明者はシャルル・クロ(詩人)ということになっています。彼は、『音声信号の波形を何らかの方法で凹凸に変えて、その上を針の先でたどり振動板と連動させれば原音を再生できる』という論文をエジソンの蓄音機発表前に執筆していたからです。しかし具体的な製作方法はなく、実際に製品化されなかったので、フランス以外ではエジソンこそが正当な蓄音機の発明者ということになっています。
そのエジソン。のちに蓄音機について、「多くの発明の中で最も感動した発明だった」と述懐していますが…その割には、蓄音機の研究に飽きて、電球の研究を始めたという経緯があります。彼のような天才でも「物事に飽きる」ことがあるのかと思うと、親近感が湧きますね(*´∀`)*2
しかし彼は飽きたからと言って、蓄音機の研究を止めてしまったわけではなく。結局、蓄音機も電球も、どちらも発明してみせたわけで。一旦、研究を中止して、電球の開発に没頭したからこそ、蓄音機の完成にこぎつけたのかも知れません。どうやら「飽きる」とは、僕らが思っているほど悪い事でもないようです。

たとえば「飽きない」味の代名詞(?)、超ロングセラーの駄菓子「都こんぶ」。僕も、地獄まで持って行きたいほど大好きですが。だからって実際に毎日「都こんぶ」が出てきたら、さすがに飽きます。たぶん7日目には、「チョコケーキィィィ」とか呻きはじめます。神様だって7日目には天地創造を休んだくらいですから。僕だって飽きます(←神様は飽きたんじゃないって…)
もし仮に、「都こんぶ」を食べ続けられたとしても、栄養の偏りは避けられません。「飽きる」ことが出来るからこそ、僕は「チョコケーキ」を口にし、結果的に栄養のバランスを補うことができるわけです。*3
そして、飽きたはずの「都こんぶ」が、久々に食べると一層美味しさが増したように感じるのも、都こんぶ断ちをしていた期間が、その美味しさを際立たせたからだと思います。「飽きる」のに「飽きない」とは変なお話ですが。
これは、ボスを頂点としたニホンザルの群れ(ハーレム)に「ボス以外の雄の子」がいる現象にも似ています。ボスにゾッコン(死語?)なはずの雌たちは、たまにボス以外の雄の子を産むことで、群れの血が濃くなるのを防ぎ、結果として群れの存続を図っているのです。
どうやら人間の「飽きる」という心理には、〓距離を置いて、その魅力を再認識させるはたらきと、〓偏在を回避して新しい可能性を取り入れるはたらきがあるようで、つまり…
ヒトは生きるために飽き続けるのかも知れません!〓(゜∀゜)
だとすると、「飽きさせない」blogを作る秘訣は「飽きられる」ことにあるのかも知れませんね♪(それ以前に、飽きるほど食べたくなるような魅力があるのか?というお話ではありますが…)


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*1:メンローパークはエジソンの工場、研究室のある地名で、今でも同じ場所にエジソン博物館があります。

*2:偉人を自分レベルまで引き下げる悪魔の所業…。

*3:え?補えてないって?まぁ、たとえですから…(;´∀`)