お金は必要だが、重要ではない byインディアンの諺

http://image.blog.livedoor.jp/tetsujin1204/imgs/b/f/bfe617e8.jpg
今日は定時に上がったのに、デートの日取りを丸二週間まちがえて暇を持て余してしまった(笑)
さて、どうしよう。時間はたっぷりある。
僕は、ふだん歩き回ることのない銀座の路地裏を散策してみることにした。
今夜は、暦の上では大寒であるらしい。どうりで寒いはずだ。それでも、頬をねぶる風はなんとも心地好い。

週末の人通りを避けて、路地の方へ裏の方へと当てもなく歩く。ただ歩く。こうなるともう、歩くこと自体が目的となってしまう。
http://image.blog.livedoor.jp/tetsujin1204/imgs/1/7/17ba3ff5.jpg
どれくらい歩いただろうか。気が付くと目の前に、不思議な雰囲気の店がポツンと建っていた。
間口一軒の木造平屋。どことなく古びた駄菓子屋のようなたたずまいなのだが、小さな軒先には板切れで小さな棚が組まれ、小さな鉢植えが並んでいる。
ホトトギス・イチゲ・もち花しだれ…等々
小さな鉢のうえに綺麗に生け込まれた草木が、裸電球の橙色の光に照らされている。
「花屋…かな?」
http://image.blog.livedoor.jp/tetsujin1204/imgs/3/d/3d49e9f0.jpg
足もとを見ると、黄色い水仙の鉢があった。花にうとい僕は、水仙は春から初夏に咲くものだと思っていたが、どうやら冬にも咲くらしい。
たしか水仙は、分類上は彼岸花に属するはずだ。ちなみに、僕の誕生花は寒椿で、花言葉は「秀絶」だ。水仙とは関係ない。
http://image.blog.livedoor.jp/tetsujin1204/imgs/d/2/d26a44d2.jpg
僕は、水仙を買い求めることにした。理由はない。我ながら酔狂だと思う。
値段も見ずに買ったが、もともと水仙の相場など知らないので、それが高いのか安いのか皆目見当がつかない。それでも良い買い物をしたと感じるので、きっとそうなのだろう。
無駄こそが美しい byみちる