なぜ? 05:42

イラク邦人人質「身体的特徴一致?」の遺体発見
イラクに駐留するアメリカ軍がバグダッドと北部のティクリートの中間にあるバラドで発見したアジア人とみられる遺体について、外務省の高島肇久外務報道官は30日午前4時、緊急会見を開き、「人質となっていた香田証生(しょうせい)さんと身体的特徴が一致する部分がある」と述べた。遺体をカタールの首都ドーハに移送し、確認を急ぐ。
高島報道官は「確認はとれていない。香田さんの可能性がある」と述べた。香田さんの身体的特徴である、身長、体重、後頭部にある古傷などの特徴が一致した。身元確認のため、谷川秀善副外相とカタール日本大使館員がドーハに向かっている。
香田さんは、ヨルダン人のザルカウィ氏が率いる「イラクの聖戦アルカイダ組織」とみられる武装集団に拉致、拘束され、日本時間の27日未明に、インターネット上のサイトで犯行声明が出されていた。(毎日新聞)- 10月30日4時31分更新

状況は絶望的なようです。なぜ彼はこんな愚行に及んだのだろう?この疑問は永遠の謎になってしまいました。願わくば、彼のあとに続く者が現れないことを祈るばかりです。
とは言え僕も、危ないと分かっていながら身ひとつでL.A.のスラム街を歩き回ったり(さらには野宿したり)、SARS全盛期の台湾を旅行したりしていたわけで。今思えば非常にバカなことをしたと思うのですが(-_-lll)
では「なんであんな事したの?」と聞かれると、自分のことなのに分からないのです。たぶん当時だって分かってなかったと思います。
ただ、もしかしたら。自分の身を「非日常」に置いてみたかったのかも知れません。
『環境が想いを作り、想いが行動を生み、行動が習慣を生み、習慣が人格を形成し、人格が運命を錬成する』
蓮沼文三の言葉*1を当時、自分なりに改編したものですが。あの頃の僕は、別の世界に行けば、別の自分が見えて来て、この退屈な日々と決別できる。そんな受動的なシンデレラ・ストーリーを信じていたのかもしれません。今となっては憶測でしか語れない事ですが。
彼も、同じようなお伽話を信じてイラクへ入ったのではないか?「有名になりたい」とか「イキがってる」とか。そんな理由じゃなくて、彼なりの決意があったと信じてあげたいと思います。そしてやっぱり、バカな事をしたものだと。

*1:他の人の言葉だという説もありますが。